【性格】

周囲からはやや高慢と取られる態度を取る事が多いが実際のところは少々世間知らずで不器用なだけで本人には特に悪意はない。
わりと情に脆いところがあり、親子や恋人同士の情にはついつい利益を後回しにして絆されてしまう。
性格的には“少々”直情型の性格であるため、それが原因で失敗をすることも多い。

この地方ではあまり耳慣れない様な口調を喋り、平時は出身国の物らしき奇妙なデザインのドレスを身に纏っている事が多いため割と目立つ。
また、よく高笑いをしているので探すのは容易だろう。
本人は秘密にしているつもり……らしいが、かわいい物が好きで髪飾りや小物をついつい買ってしまう癖がある。
また無類の酒好きでもあり、酔いつぶれた事がないらしい。

【放浪者としてのスタイル】

国を出ることになった事件の影響からか、義侠心が強く卑劣な行いを嫌っている。
悪事への加担や弱者を踏み躙る様な依頼はキッパリと拒絶するが、断る事で仲間や弱者が明らかな危機に晒されるのであれば葛藤はするだろう。
この地方に流れ着くまでに見聞きした経験から、時に様々な権力者の影響を受けざるを得ない冒険者よりも自身の信条を貫き通せる放浪者を選んだ。

ファラリスの戦闘スタイルは近接戦闘大好き戦闘狂。相棒の幻獣ティルグリスと共に最前線に突撃してあらゆる敵を粉砕する。

【経歴/旅の理由】

人族と蛮族が共存している大陸東方の小国で産まれる。
母親が太陽神ティダンを祭る大神殿の巫女長(神殿長)の家柄であり、父親は武人であったため実家はそれなりに裕福だった。
幼い頃より父に憧れていたシヅル(本名)は生まれついての魔法の才能がさほどでもなかったためか父の様な武人になりたいと公言していた。
子供の冗談と受け取っていた父により手すさびに教わった剣術だったが、まるで乾いた砂が水を吸うかの様にあらゆる技術を吸収し、あっと言う間に一人前の戦士へと成長してしまった。

一方で本気で将来を戦士にしようとは思っていなかった両親はシヅルの将来を心配し、王族の花嫁候補として推薦してしまう。
運よく？第一王子の目に留まる事となり、とんとん拍子に婚約が決まる事となる。
めでたく王妃候補として婚約者の地位を手にしたシヅルであったが、優しいだけで軟弱（シヅル目線）な王子に対しては少々物足りないものを感じていた。
そんな二人が上手く行く訳もなく、次第にすれ違い冷たい関係へと変わっていくのも時間の問題であった。
ある時から王子が別の貴族の令嬢と仲を深めている事は知っていたシヅルであったが、もしそれで婚約が破談になるのであれば大手を振って出奔できると内心期待をしていたのは誰にも言えない秘密であった。

それからしばらくの後、王族主催のとある酒宴で大事件が起きる。
王子と共に現れたのは婚約者であるシヅルではなく、別の貴族令嬢であった。その上、あろう事か王子はシヅルに対して婚約破棄を宣言し、彼が密かに懇意にしていた貴族の令嬢と婚姻を結ぶと宣言したのである。
また、シヅルがその令嬢に対して数々の嫌がらせをしていた証拠があると糾弾し、その貴族令嬢も涙ながらに訴えたのであった。

周囲が騒然とする中、シヅルは一呼吸で令嬢に近付くや否や一刀のもとに斬り捨てる。
酒宴は修羅場と化し悲鳴が巻き起こるが、しばらくするとその場は沈黙に包まれる事となる。
腰を抜かした王子の隣で血だまりの中息絶えていたソレは、一体の醜いレッサーオーガであった。

結果的に王子の命を救った事になったシヅルであるが……
王族がオーガ族に誑かされていたと言う醜聞を王は認めることをせず、最終的には嫉妬に狂ったシヅルが王子の新しい恋人に斬りつけたと言う事にされてしまう。
厳重な緘口令が敷かれ、シヅルは罪人として地下牢に繋がれて処刑を待つ身となってしまう。
命運尽きたかに見えたシヅルだが牢獄に現れたのは処刑吏ではなく元婚約者の王子であった。
王子はオーガに騙されていた自分を救ったシヅルに全てを押し付けて亡き者にしようとした父王の行いを恥じており、命を救ってくれたシヅルに対してせめてもの償いとして密かに手を回して逃がすことにしたのである。

後に看守たちによれば地下牢より出て来た王子は涕を流し、着物を掛けられたシヅルの亡骸を抱いていたと言う。
王子はシヅルが自らの行いを恥じて王子に謝罪した後に隠し持っていた短刀で自刃したと言い、亡骸を検めようとした看守たちに尊厳を守るためと押し留めてそのまま自らがクサナギ家へと連れて行くと宣言したのであった。
家族と王子の手によって救われたものの、もはや国に居られなくなったシヅルは両親に別れを告げ、家柄も国もその名も捨てて同門であり兄の様な存在であった“藍嵐”のシガツネと共に出立する事となった。
この時にシヅル・クサナギの名を捨て“ファラリス”（何かの古文書で自由を愛する存在と見たためその名にあやかった）と名乗る事としたのであった。

【家族】

ガウロ・クサナギ(42歳ウィークリング男性)：シヅルの父親。ミノタウロスのウィークリングで、国に仕える将軍の一人。実直で剛毅な性格をしており部下から信頼は非常に厚い。
レン・クサナギ(36歳人間女性)：シヅルの母親。ティダン神殿の巫女長をしている。武人として名が轟いているガウロを尻に敷いていると言う噂が。

【二つ名の由来】

戦が始まると真っ先に騎獣に跨り突撃をし、戦が終わるときには敵の首級を持ち全身が返り血に染まっている事がしばしばある。
そんな有様を見た戦友たちからいつしか修羅姫と呼ばれる様になったらしい。

《天地覇斬刀》

データ作成者：つかさ
知名度：20　必要筋力：25～（持ち主の筋力に合わせる）　用法：2H　命中補正：+1　威力：必要筋力+20　C値：10　追加D：+4　カテゴリ：ソード　制作年代：魔動機文明期（高性能魔動機）　ランク：S　取引額：32000ガメル（非売品）

【特殊能力】
◯侍魂（さむらいだましい：サムライスピリット）
前提：ファイター7・ソードS
この武器に認められた持ち主は、この武器を使うときのみファイター技能が1レベル高いものとみなし、戦闘特技のみ変更する。（11レベルまで）
結果、ファイター技能が9以上になった場合、全力攻撃・薙ぎ払いなども自動的に変化する。
また精神属性抵抗+2の修正を得る。

◯活人剣（かつじんけん）
HPが0以下の場合、すべてのリスクはなしに変更される。
また、死亡判定に失敗したときに、1セッションに1回のみ自動的に成功に変更するが、この刀を必要筋力25のBソードとして変更（2H威力30：魔法の武器でなくなる）し、すべての能力をセッション終了まで失う。

💭闘王破断刀（せんおうはだんとう）
この攻撃を宣言したときに打撃点+10を得て、威力決定ダイスを2回振ってどちらか好きな方を選択できる。
この宣言をすると、リスクとしてHP3点消費し、回避に-3のペナルティを受ける。

　狙いすました一撃で相手に確実に大ダメージを与える技。
　この技を宣言するときには大声の発声が必要で技を叫ばなければいけない（交易共通語でもおｋ）

💭瞬斬燕返し（しゅんざんつばめがえし）
この攻撃を宣言すると命中判定を2度行って、どちらか好きな方を選択できる。
この宣言をすると、リスクとしてHP3点消費し、回避に-3のペナルティを受ける。

　一閃した刀を巧みにフェイントとして下から斬り上げる技。
　この技を宣言するときには大声の発声が必要で技を叫ばなければいけない（交易共通語でもおｋ）

💭月光斬（げっこうざん）
射撃：射程10ｍ　命中/回避：消滅
2d+ファイター技能+知力Bの純エネルギー系魔法ダメージを与える。
リスクとしてHP・MPを7点消費する。連続した手番では使用できない。

　光の刃を飛ばしダメージを与える。
　この技を宣言するときには大声の発声が必要で技を叫ばなければいけない（交易共通語でもおｋ）

解説：
魔動機文明期にイズモの名刀匠「カラサワ」によって作られた、名刀。
持ち主の力を増幅し、挫けぬ精神を与える。
発声とHPを消費することで闘気を発生し、特殊な技が使えるようになる。
発生した闘気によって、刀の持ち主を守る守護刀でもある。
この魔剣の迷宮はその力を示すために、戦いの試練の迷宮になる。