【デイビス流蹴闘術】
(アルフレイム大陸・ラージャハ帝国周辺)- 入門条件
- 50名誉点
剣の時代の初期にラージャハ帝国で酷使されていた少数民族の奴隷たちに伝わる技法を源流とする流派です。
開祖は、“反骨の英雄”デイビスと呼ばれ、後にその名を禁忌として歴史から抹消されたナイトメアの拳闘士です。
グラップラーの一派の中で特に足技系の技術に磨きをかけた一門で、元々は源流である少数民族の奴隷たちが護身や有事に備えての攻撃手段として彼らの格闘術を研鑽したものだと言うのが一般的な見解です。
奴隷としての身分を強要されていた彼らは、手枷を付けられその動きを制限されていました。そんな彼らが最も主眼を置いたのは、自由な足による蹴り技です。
手枷をはめられた両腕を使い、逆立ちの様な姿勢から繰り出す自在な足技こそ、【デイビス流蹴闘術】の最も特徴的と言えるところです。
奴隷たちの限られた生活の中で、ダンスと言う行為を鍛錬に取り込まれた【デイビス流蹴闘術】は、リズムとバランスの格闘技と言っても過言ではありません。
曲芸師が飛び跳ね回るが如くに動く彼らの基本は、音楽とリズムとダンスのバランスにあるのです。つまり、優れた使い手ほど、優れた音感とバランスを持つと言う訳です。
また、この一派は一般的な格闘術とは異なり両足で相手の頭を挟み込み、自分の身体を振り子の様に使って投げ飛ばす《首狩り投げ》と呼ばれる独特の投げ技を使うことが知られています。
そんな格闘術を独自の流派として纏め上げたデイビスですが、(古い時代の)ラージャハ帝国による過酷な支配には対抗しきれずに徐々に追い詰められて行きます。
“反骨の英雄”と讃えられたデイビスですが、帝国に追い詰められ仲間を次々と失ってしまった焦りからか魔神に魅入られ、その力に溺れ自由への志しを見失い、いつしか“魔神闘士”デイビスと呼ばれる様になり恐れられるようになります。
堕落したデイビスはありとあらゆる悪行を欲望のままに積み重ね、最期は冒険者たちとかつての同志達の手によって討ち取られたと言われています。
デイビスの名はラージャハ帝国の手によって歴史の闇へと葬られ禁忌とされています。
彼の作り上げた戦闘術もデイビスの悪名からか継承する者はほとんどおらず、ごく少数の彼の同志の子孫たちに細々と受け継がれていると言われています。
流派装備
《チェインマナクルズ》
データ作成者:大鳳
形状:飾り鎖の付いた手枷の様な形状の左右一そろいのブレスレット 装備部位:左右手 価格:1500G+20名誉点
効果/概要:
この装飾品は両手に装備する事により錘の役割を果たし【デイビス流蹴闘術】に多用される蹴りや逆立ち等のアクロバティックな動きを補助するため〈キック〉使用時に「命中力+1」のボーナス修正を得ます。
なお、右手と左手の両方の装備部位を使用し、両方の手に装備した場合のみ効果を発揮します。
秘伝
《首狩り投げ(メロジーア)》
- 必要名誉点
- 20
- タイプ
- 常時型
- 前提
- なし
- 限定条件
- なし
- 使用
- -
- 適用
- -
- リスク
- -
- 概要
- 手が使えない状態でも足を使って〈投げ〉を試みることができる。
- 効果
この秘伝は、手を拘束されているなどの状況で手を使って〈投げ〉をする事ができない場合、脚を使って〈投げ〉を試みることが出来るようになります。
命中力判定は〈キック〉のものを使用し、ダメージは通常の手を使った〈投げ〉のダメージが発生します。《投げ強化》も通常通り有効になります。
《螺旋回転蹴り(トロバオン)》
- 必要名誉点
- 30
- タイプ
- 常時型
- 前提
- 飛び蹴り
- 限定条件
- キック
- 使用
- グラップラー技能
- 適用
- -
- リスク
- -
- 概要
- 10m以上を通常移動で移動直後に鋭い〈キック〉をする。ダメージ決定の出目+1、命中時秘伝使用者に「3」点の確定ダメージ
- 効果
この秘伝は、通常の《飛び蹴り》と異なり、敵前で身を捻りながら高く飛び上がり、相手に螺旋回転を伴うアクロバティックな動作で攻撃をします。
秘伝使用者は、移動の種別として通常移動を行い、1エリア(基本戦闘)または10m以上(上級・熟練戦闘)を移動した直後に限り、〈キック〉による攻撃を行うことができます。この際ダメージ決定の出目に+1することができます。
一方で命中時に強烈な衝撃が秘伝使用者にも加わるため、秘伝命中時に「3」点の確定ダメージを受けることになります。
この攻撃には《追加攻撃》は発生しません。その後、通常の主動作を行うことが可能です。
《逆立ちからの回し蹴り(パラフーゾ)》
- 必要名誉点
- 30
- タイプ
- 主動作型
- 前提
- 踏み付け、飛び蹴り
- 限定条件
- キック
- 使用
- グラップラー技能
- 適用
- 1回の近接攻撃
- リスク
- -
- 概要
- 命中力判定-2、乱戦エリア内の相手を3体まで選んで〈キック〉攻撃をする。
- 効果
この秘伝は、逆立ちの姿勢から足を開き、水平に振り抜くように回転し蹴りを放つ技です。乱戦エリア内で使用した場合は、3体までの対象を選んで攻撃することができます。
ただし、バランスが悪い攻撃なので命中力判定に-2のペナルティー修正を受けます。
《薙ぎ払い》同様に命中判定は一度で行い、ダメージは個別に与えます。また、一撃のみ有効な効果も対象の中から1撃のみを選んで効力を発揮します。
この秘伝を使用した手番にはグラップラー技能の《追加攻撃》は発生しません。